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John Lennon続き


ジョンが40歳でこの世を去ったときに感じた僕の憤りや悔しさ。

ひとつの大きな要因は、彼が、他の人たちのように天寿をまっとうしたんじゃなく、「殺された」という死因です。
病気や事故じゃなく、第三者の明確な殺意によって命を絶たれた。

それはやっぱり大きい。

でも僕は、そんな「やり切れなさ」よりも、「なにしてくれんねん!」という憤りが強かった。

それは、ジョンやヨーコさんやショーンが気の毒、といった優しい気持ちじゃなく、正直言ってもっと自己本位な「なにしてくれんねん!」。

単純に僕は、もっともっとジョンが創った新しい曲を聴きたかった。

ハウスハズバンドとしてショーンの育児に専念するため5年間音楽から離れ、そして5年振りに発表した「ダブルファンタジー」を引っさげて僕たちの前に戻って来た矢先の悲劇。

「ダブルファンタジー」発売日の、胸がはちきれんばかりのワクワクは、今でもはっきり覚えています♪

そして、「スターティング・オーヴァー」 「ウーマン」 「ビューティフル・ボーイ」 「アイム・ルージング・ユー」……♪♪

素晴らしすぎる収録曲の数々。


僕は単純に、ジョン・レノンという音楽家が創るメロディーや歌詞、込められたメッセージやアレンジ、そして彼の声。そういったものが、すべてのアーティストの中でいちばん好きだったのです。

あの時、おそらくこれからもこんなにすごい曲を生み出していってくれる、と確信したのでした。


僕は、その一点においてチャップマンが憎い。


愛する妻の国で起こる数々の悲劇。
大震災や噴火や大不況や異常気象。
欝や不登校や引きこもりや自殺。
そして今日も強引に行われている山口県上関の原発用地埋め立て。


ジョンはきっと黙ってなかっただろうな。

メロディーに乗せて世界に発信しただろうな。


そんな風に思うのです。


風景 松田正弘
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