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まあるいもんや



昼過ぎからまたすごい雪です。

今日は母の病院へついて行って、先生に大切な話を聞く日だったので、ランチタイムが終わると同時にバイクに飛び乗り、山科の音羽病院へ。

山科区に入ると、もう豪雪!
ヘルメットのフェイスカバーにすぐ雪が積もるほどです(>_<)


で、とんぼ帰りでまた店へ。



病院の待合いで、名前を呼ばれるのを母と2人待っている時、去年のことを思い出しました。



去年の6月に母は胆のう癌の手術をしたのですが、ちょうどその頃僕は、ギャロップという競馬週刊誌のエッセイ大賞でグランプリをいただきました。

最終選考作品に残った時、手術を数日後に控えた母と病院の地下の喫茶室に行ったときのことです。

それぞれの飲み物と、ハムサンドを一人前注文し、その、ちょっとパンの固いサンドイッチをつまみながら話しました。

「あのな、ちょっといい知らせがあるねん」
「うん? なんや?」
「ある雑誌のな、エッセイ大賞ていうのにエッセイ書いて送ったんや」
「エッセイて? 小説みたいなもんか?」
「うーん……、ちょっと違うねんけど、まあそんな感じのもんや。 それがな、一次選考通って最終選考に残ったんや」
「へぇー! すごいやん」
「うん、150くらいの応募作品から5つ残った。これから偉い先生方が読んでグランプリやら佳作やら決めはる」
「へぇー! そうかぁ…。まあ賞とれへんかっても、ここまで来ただけでも偉いやんか。 どんなこと書いたんえ?」

僕はその作品で、レゾンデートル=存在理由について書いていました。 人は、必要とされている、求められていると感じることによってやりがいを覚え、頑張れるんじゃないか、ということをテーマに。
「うん、あのな、人間っちゅうのはな、……」
レゾンデートルなんて言葉を母は知らないから、なんて説明しようかとそこで少し考えました。 少し考えている時、母がポツリとつぶやいたのです。


「まあるいもんや」

「へ?……」
「人間ていうのは、まあるいもんや。 カクカクしてるもんとちごて、まあるいもんや」


33歳で夫を亡くし、以後82歳の今日まで1人で来た彼女が、「人間は丸いもの」と言った。

この、「まあるいもんや」は、強烈でした。


「かなわんな……」

そんなことを思い出しながら、また雪の中、店へ戻ったのでした。


風景 松田正弘
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心に沁みる。

母の言葉は、ずっと一緒に、その人生を見てきただけに、
心に沁みますね。
私も、80歳を越えた時に、人間は、まあるいもんやって
言えたら嬉しいな。
  • merryの母
  • 2011/02/15(Tue)18:18:53
  • 編集

Re:心に沁みる。




ありがとう!  あなたたちにはいつも救われています。
  ホントにありがとう。



>母の言葉は、ずっと一緒に、その人生を見てきただけに、
>心に沁みますね。
>私も、80歳を越えた時に、人間は、まあるいもんやって
>言えたら嬉しいな。
  • 2011/02/18 02:50

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