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なんとも言えない嬉しさ

おととい風景は、ちょっと珍しい光景。

カウンターに我が「Be Quiet」(僕が所属するバンド♪)の歌姫、Shizukaとその友達のFちゃん――2人とも20代、テーブル席に僕の同級生Tの愛息M君とその友達3人、もう一つのテーブル席にこちらも僕の同級生Iの愛息S君とその友達2人。彼らは7人全員この春大学卒業だから22歳。

9人ものピチピチ女の子やイケメンが風景にいたのです。

普段は会社帰りサラリーマンの方々が多い店なので、平均年齢は40歳くらいでしょうか。それに、いつもは圧倒的にスーツ・ネクタイというお客様が多い中、彼ら彼女らはもちろんカジュアルないでたちで、なんだかお店の中が華やいで見えたのです。

僕は今52歳ですが、基本的に若い人たちが好きです。彼らはやっぱり元気で覇気があり、よく笑います。
それは単純に、僕の年齢の人たちよりもエネルギーが多かったり、楽しいことが多かったり、情報が多かったり、筋肉や内臓が強かったり、健康な歯が多かったり、髪の毛が多かったり(>_<)するからかもしれない。けれど、もしかすると、例えば何かをあきらめたことが少なかったり、理不尽な思いをしたことが少なかったり、自分を評価される機会が少なかったり、人間関係を形成する基準に好き・嫌い以外の要素が少なかったりするから、というようなこともあるのかも知れないなあと僕は思っています。


けれど僕たちは、彼らの世代に対して、例えば「甘い」だとか「なにもわかっていない」だとか言っちゃいけないんだろうと思うのです。 かつての僕たちがそうだったし、苦しみや悩みってのは決して相対的なものじゃなく、間違いなく絶対的なものだと感じるからです。
かつての僕たちも、今から思えば、重要なことは何ひとつわかっていなかったのに、なにもかもわかっているつもりでいた。わかっていない、ということをわかっていなかった。そして、切りすぎた髪で学校へ行くことが今いちばん辛いことだったり、大好きな彼女の心を自分のものに出来ないことが生きていないのと同然のように感じたりしていたのです。

それでも僕は彼ら若い人たちが好きです。
あの華やいだ活気や、しなやかな弾力は何にも代え難いと思うのです。

いま、日本の平均年齢は45歳。対して例えばベトナムのそれは28歳。
良くも悪くもやっぱりベトナムは、日本に比べると活気に溢れています。
だからこそ僕たちは、自分たちの価値観で、若い人たちを封じ込めるような真似をしてはいけないんじゃないだろうかって思ったりするのです。


テーブル席で飲みながら、楽しそうに話しているM君グループやS君グループを見ていて僕は、ふと、なんとも言えない感慨に浸りました。
中学や高校時代から今日まで、ずっと旧交をあたため続けて来たTやIの息子たちが、こうして立派に成人して飲んでいる……。
なんだかすごいなあ……(^-^)

唐突に、これに似た感覚を思い出しました。
その昔、現役時代に僕が大好きだった名馬たち――スペシャルウィーク、マヤノトップガン、グラスワンダー、ステイゴールド……不謹慎だけど、彼らの仔たちが一人前の競走馬になってターフに登場して来た時の感慨に似ているのです。 当然僕は、それら大好きだった名馬の仔たちを応援しています。

M君やS君をとても可愛いく思うのは、僕に息子がいないから(娘が2人)だと思っていたんだけど、どうやらそれだけじゃないみたいです。


そして、彼らが、親父に連れられて来たんじゃなく、気の合う友達と連れ立って僕の店へ来てくれた、ということが、僕はなんとも言えずに嬉しいのでした。
風景 松田正弘
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